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ごあいさつ

初めまして。佐田塾代表の長島司と申します。

この度、佐田中の程近くに中高生向けの学習塾を開講いたします。

なぜ少子高齢化の進むこの地域で塾を始めるのか...

その理由と、目指している姿をお伝えします。

創業の背景

私自身この町で生まれ高校生まで過ごしましたが、高校・大学と進学するたびに都市部との教育格差を感じることが多くありました。

それは「通学に時間がかかる」「塾に通うことが難しい」といった学習面だけではなく、将来や進路について考えるといったキャリア教育の面についてもそうであったと考えています。

大学卒業後は一般企業に就職。やりがいを感じながら働きつつも、Uターンを考え始めた頃、創業のきっかけとなる2つの出来事がありました。
1つ目は、地元にあった分校の閉校です。
同級生の半数以上が進学した高校で、中でも須佐太鼓部は高文祭や海外公演の実績もあります。入学定員を超える出願があった年もありましたが、少子高齢化の波に耐えきれず数年前に閉校となってしまいました。
2つ目は、隠岐島前高校の高校魅力化の取組みです。
高校がなくなり町が衰退することに危機感を持った地域が、県立高校と協働し立ち上げたプロジェクトです。
10年前、島前地域では、この地域唯一である隠岐島前高校が、生徒数の減少により廃校の危機を迎えていました。
高校が廃校になると…<中略>…地域の活気は失われ、やがて島に住む人がいなくなる…。そんななりゆきの未来が予想されました。
そんな暗い未来が見える中、島前3町村が協議し、活路を見出したのは生徒が行きたくなる、保護者が行かせたくなる、地域が活かしたくなる、そんな「魅力的な学校をつくる」ことでした。
現在では、
離島・中山間地域では異例となる生徒数の倍増を実現し、日本全国、さらには海外からも生徒が集まる高校になりました。同時に、高校への地域内進学率も高まり、子どもたちの地域外流出が止まりました。
魅力化プロジェクトについて より抜粋
同時期に高校がなくなるといった課題に直面した佐田町と海士町。
もちろん「分校」と「高校」の違いはありますが、生徒を集める条件は中山間地域より離島の方がはるかに悪いはずです。
しかし実際には、島前高校は生徒数を増やし、佐田分校は閉校となりました。

このなりゆきについて私は、行政が大きな自治体だったのか、小さな自治体だったのか、この差が大きいと考えています。海士町ではできた「学校・行政・地域住民が協働し...」をするには、出雲市では大きすぎたように思うからです。
話を佐田町に戻します。

高校がなくなった地域の未来がこの町で起ころうとしています。
大きな行政では特定の地域の教育だけにテコ入れするのも困難でしょう。
しかし私は、
地元よりも条件の悪い離島の高校が生徒数を増加させ地域の活性化につなげていることに希望を見ました。
学習塾(民間教育)から「魅力ある教育」を実践し、地域の活性化につなげていくためこの事業を立ち上げることに致しました。

目指している姿

学習塾を通じて魅力ある教育を実現し
地域から都市部への人口流出を防ぐとともに
​その逆の人口の流れを生み出す
地方移住(Uターン、Iターン)を検討する一つの理由として「自然豊かな環境に囲まれて子育てをしたい」というものがあります。
一方でそれをためらう理由としては、雇用や医療の課題もありますが、子どもの学力・進学面での不安があるといったことも想像されます。
「豊かな自然環境での子育て」と「学力や進学の面での不安」が両立していない
このことが、働き盛りの親たちが都市部へ流出する原因の一つになっているのではないでしょうか。
では私の考える魅力ある教育とは何か。
それは「
学力を伸ばす」ことであり、端的に言えば「成績を上げる」ことです。
「学習塾」の看板を掲げている以上、お預かりするお子さんの学力・成績は必ず向上させますし、そのために必要な勉強もやってもらいます。
こうして学力を向上させることが、「自然豊かな環境」と「将来の選択肢を持てる学力の定着」を両立させ、魅力ある教育に近づいていくと考えています。
ちなみに隠岐島前高校では、魅力化プロジェクトにより「いつかこの島に戻ってきたい」と言う生徒も現われはじめています。
私も同じことをこの町で実現したい。
この仕事を通じて生徒たちが
「地域で挑戦しても上手くいく」
「挑戦する価値がある」

と感じ取り、​次世代による新しい挑戦が生まれること期待しています。

おわりに

少子高齢化・人口減少は日本の抱える大きな課題でもあります。
その先頭を行く中山間地域で学習塾が成り立てば、今後の民間教育業界における1つのロールモデルとなるでしょう。
たった1人が立ち上がれば町の教育と未来を変えることができると証明していきたいと思います。

堅いことばかり書きましたが、楽しくなくては何事も続きません。
「大きな志、小さな一歩」を胸に、少しずつ進めてまいります。

代表 長島司

代表紹介

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代表 長島 司

1992年生まれ。

須佐小→佐田中→出雲高校→筑波大学卒
大学卒業後は都内の専門コンサルタント企業に勤務する傍ら、持続可能な地球を創る「地球のしごと大學」に5期生として参加。隠岐島前高校の魅力化事業に共感し、塾での起業を見据え大手予備校に転職。数年間教壇に立つ。
2022年、自身も通った佐田中の近くに塾を開業。中山間地域における民間教育のロールモデルを示すべく、教育主導での地域活性化に取り組んでいる。

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