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  • 執筆者の写真長島司

『新しい地域をつくる』より

更新日:2022年8月13日

しばらく学習のことばかり書いていましたので、今日は別の内容で書きたいと思います。


明治大学農学部教授小田切先生の本を読了しました。

というのも本日、NPO法人スサノオの風による佐田がんばる塾で講演されるためです。


読み終えての所感を、佐田町の名前が出てきた最終章にも触れながら、記したいと思います。


【所感】

昭和よりずっと前、開国し西洋文明を取り入れて以降、農村は「後進的」であり、それを「先進的」な都市に近づけることが国土の発展だと考えられてきた。

しかし都市とは効率を求めるがゆえに均一的なものである。人口が百万人を超える大都市はともかく、多くの地方都市では国道沿いに全国チェーン店の紳士服や家電量販店、ドラッグストアに回転寿司等が立ち並ぶ。


このような何の特色もない地方都市は、劣化に劣化を重ねた東京である。同時にある程度の利便性も備えるため「この地域良い」という消極的な支持も生み出す。しかしこの劣化版東京では、「東京良い」という積極的な支持には抵抗できない。抵抗できるのは「この地域良い」という強い支持である。

農村を都市に近づけようとしても、地方都市にすらなることはできず、消極的な支持すら産まない。


そこで農村に求められるのは、都市化ではなく更に農村化(地域化)していくこと。つまり均一化された存在ではなく、尖らせた存在にしていくことである。

そのことが「この地域良い」と、積極的に支持する人々を増やして行くのだと思う。


このような山村で求められるのは、多業化。よく耳にする農業の6次産業化や半農半Xもこれにあたるが、それこそ昔から農家は多業でやってきた。私が生まれる少し前までは牛を飼い養蚕をする家も少なくなかったようだ。メディアでは副業、複業と言われているが、ずっと昔から農村はそうやって生活をしてきた。「先進的」な都市の生活様式が「後進的」な農村に「追いついた」とも言える。


これは私が岐阜県は郡上市のある住職に聞いた話だが、百姓とは100個の仕事をする人のことだそうだ。それこそ畑や田んぼ、養蚕、牛飼、稲作は冬になればお休みであるから藁を編んで草履をつくるなどして、別で生計を立てていたんだろう。昼は農作業で、夜は私のように寺子屋という人もいたかもしれない。


私も現在は塾という形で働いているが、いずれはこれを多業化したいと思っている。まずは教育の分野から始め、そしてそこから他業種へと。

今の仕事は夕方からであり多業化には向いている。そして開業して感じたが、競合がいない分野はチャンスがある。さだ未来ビジョンと合わせながら、地域で必要とされることに取り組んでいきたい。

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